マイクロソフト流の情報活用術を最大限に生かした実例を米シアトルで取材した。
欲しい情報を徹底的に収集マイクロソフトでナレッジマネジメント製品部門のディレクターとして活躍しているジム・キング氏は、99年101月に入社したばかり。
業界歴は長いが、マイクロソフトに入社してからはまだ1年も経っていない、いわば新人だ。
キング氏は、AT&TやNCR、法律や科学情報を提供するレクシス・ネクシスという企業でCIO(チーフ・インフォメーション・オフィサー)を勤めたという実力者であるとはいえ、入社約一カ月後に、全米大手IT企業のトップ約350人の居並ぶ前で、マイクロソフトのナレッジマネジメント戦略のプレゼンテーションをしなければならない場面に出くわした。
キング氏はレクシスでマイクロソフトと一緒に仕事をした経験があるものの、そんな大舞台をそつなくこなせたのも秘密がある。
入社当初研修もないのに、いきなり高いレベルの仕事を要求する同社に、彼はまず、プレゼンテーションに必要な情報を集めるため、資料がありそうな事業部や関連部門の担当者にEメールを送って問い合わせ、必要な情報や回答をできるだけ入手した。
メールは一人の担当者にだけでなく、鎖のように連ねて、関係者たちに送った。
マイクロソフトの社員は約三万六千人もいる。
だが、入社して間もないキング氏に、どの部門の幹部も、どこからでもEメールでやり取りしてくれた。
「みんな、すぐに返事をくれました、アカデミックで協力的な雰囲気で、マイクロソフトが本社と呼ばず、レッドモンドのキャンパスと言っていることが実感できました」という。
キング氏は、既にできていたナレッジマネジメント製品を駆使し、顧客情報や市場情報などの分析にかかった。
ナレッジマネジメントマイクロソフト社ナレッジマネジメント製品部門ディレクターのジム・キング氏製品の代表的なものに「デジタルダッシュボード」がある。
これはパソコン画面上に、よく使う数値や顧客データ、レポートなどを自分なりにカスタマイズさせて、情報分析に役立てることができるというものだ。
ビル・ゲイツ氏やスティーブ・バルマー氏もいる前でプレゼンテーションしなければならなかったキング氏だが、その時に強い味方となってくれたのは、このデジタルダッシュボードだった。
カスタマイズした画面から、マイクロソフトのデータウエアハウスにすぐ接続できるようにしたので、分析が簡単にこなせたという。
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